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Channel: 高村円淨のブログ
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ドアゴム深堀

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 ちらりと書いていますが、実は私の車を初めレストアした時(ボデー載せ替え後)学生時代の同期の奴に依頼しました。結果的には散財する事とはなりましたが、この時貴重なドアゴムを失う結果になったのです。
 彼の云い分として、ゴムが古いと水漏れして「錆の廻りが酷くなる」でしたが、これは正論ではありますが、実際には対処出来ませんでした。

 ドア部分周りのゴムは幸いマツダ車用がS40系グロリアと40系クラウンは少なからず共通で今も調子よく付いて居ますが前回からUPしているインナーゴムは厄介でした。

 そんな中東京は赤坂に有るK内商会と云う自動車内装専門店にオリジナルがストックされている事が仲間の情報で明らかになりましたが、問い合わせた結果「倉庫の奥の下側にあり上にも積んであるので引き出せない」と云う結果でした。
 然し代替品を出してくれるとなりましたが、味気ない軽トラとかマイクロバスの淵ゴムの様な物で、1年程使いましたが、具合がイマイチで結果的には物々交換でこの間まで使って居た、淵がボロボロ布の物と交換し、13年使いました。
 
 イベントで何台もの40系クラウンやマスターラインを見るが、どれもドアゴムはこの間まで付けて居たゴムの方が程度が良く見え、かなりの個体が「イマイチ」としていた代替品になっていました。
 それで見る度程度良いゴムを失った後悔が募るばかりでした。

 オリジナルで少しでも良い物と足掻いた収集品からドアゴムの現状をUPしたくなりました。
イメージ 1
 これは余り程度が良くなくこの間までは、将来のスペアーとしていた部分。或いは切り貼りでもして程度の良い部分を繋ぐベース品と考えて居たのです。
 上の部分が布フレームから出る部分で、下がフレームに掛かる部分ですが、これでもまだ良い方。
 被膜がポロポロと崩れて内部が見える物もかなりありました。
イメージ 2
 炭化した物。
 これはイベントでは程度が良い個体でも相当数見られます。
イメージ 3
 これも多い、潰れて広がった物。
 私のストックにはありませんが首の皮1枚で繋がった状態や途中で切れて居る個体も見ました。
イメージ 4
 これはゴムの角の部分。
 ストック品は皆ここがしっかりとしており、助かって居ますが形が保たれないケースもかなり見受けられました。
イメージ 5
 10数年間まずはお疲れ様でした。何か今使って居る物にトラブルが発生したら宜しくお願い致しますよ。
 正直書くとこのフレームは程度は余り良いとは云えないけど、ゴムはそんなに悪くは無い方です。

 元はMS41Fに付いており、部品取りでヤードに放っぽって居た個体から丸テールまでのモールの一部と交換して貰いました。
イメージ 6
 で、当初はガラスのウェザーゴムと同様制作して貰おうと考えましたが、形状が複雑でこの様な薄いゴムでスポンジを包んだ物は作れないとなったのです。
 そこで紹介されたのが先程書いた赤坂のK内商会でした。戦後間もない時代からの創業で赤坂が自動車屋街だった頃の業者さんです。

 実はGS130で一度訪れましたが、やはり埃まみれの倉庫の奥にあり、到底引き出せない感じでした。
 此処1~2年Bダ兄さんがヤフオクで出品しているドアゴムは恐らく仕入れ先はこのK内商会だとは思います。
 10数年前Bダ兄さんにこの業者を紹介しまして、プリンスの物もあったのは確かなのでそのついでに引き上げて出品していたと思います。

 当然ですが落札して手に入れたら変形があった話を聞きましたが下から引き出したので重みで変形したとは思います。
 確かあの時の記憶では角テール以降のオーナースペシャル以下のグレード用しかなく布フレームは無かったと記憶しています。当時はそれでも良いので出そうとは考えましたが1台分だけなので、スタッフが嫌がって居た感じで断念しました。恐らくタクシー用で当時ストックして居たんでしょうね。
 その後赤坂界隈の部品屋を探せるだけ探してビックリする部品を1軒の業者から掘り起こします。
イメージ 7
 今回落札したゴムですが、その後シコシコと清掃してアーマーオールを散布しました。
 結果、当初助手席側以外は程度が良くなく出品しない(出来ない)としていましたが、残り3本の状態は助手席用ゴムと比べてまさに「中華そば」と「支那そば」の違いと同じレベルでした。=皆同じレベルですね。
  とは云え4本とも全て初めの写真に有る様なダメージが殆どなく驚嘆の域に達します。
 写真は運転席側。布フレームの痛みが目立ちましたがゴムは程度が良いとされた助手席よりはずっと良い感じでした。
 もし私が粘らないならば、今頃これだけ程度良い貴重な部品は溶鉱炉へ放り込まれていたのです。
 多分ですが今のゴムはムーンアイズで製作した改造前の同じ昭和38年5月18日製造のRS41と同じレベルだと思います。あの車は程度が全体的に良く内装も非常に良い状態でした。今の姿にした際程度良いゴムは無論、内装品も処分したと思います。あ~勿体ない、勿体ない。
 ボスの愛車RS46G(昭和38年7月製造)よりは程度が良い筈。兎に角初めに紹介した3つの事例の様な痛みが全くなく弾力も未だあるので驚きます。
イメージ 8
 さて本来の12か月点検ですが、ゴムの話で陰に隠れましたが、異常は有りませんでした。
 点検前でも異常は感じずこれで10月のところざわ11月の横浜赤レンガ倉庫のイベント(参加検討中)も心配ありません。
 それと忘れない様に記録ですが20L缶で買ったオイルが次回は確実に無くなる状態なので買い置きする必要があります。
イメージ 9
 最近放置気味だったワックス掛けをして、翌日ボデーコートしました。さてバンパーが戻って来たら同じ事をしなければ。

 追伸:畑に有るGS130は購入から3年は、まずエンジンを掛けない日は無かった。K内商会に行った時1日の走行距離が500㌔に達していたと記憶している。
 3年間で7万キロは走った時代でした。そういう思い出がありスクラップに出来ません!


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