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Channel: 高村円淨のブログ
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グランドセイコーファースト前座

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 苦節10年で漸くファーストモデルを手にしました。我が家には昭和38年10月からモデルチェンジしたセカンドの64年6月製造モデルがあり、以前からファーストを狙っていました。が・・・・・セカンドも結構な値段ですがファーストは機械遺産に指定とありより高い物でした。
 私は1回目のマイナーチェンジのモデルに的を絞ってこれまで10数本の初期型の購入を見送りましたが、今回は結構安く喰らい付きました。
 私なり旧車の知識で得た物で分析しましたのでご紹介いたします。

 概要としてグランドセイコーファーストCal3180型の事ですが昭和35年12月18日に発売され、38年の8月(9月)まで製造されますが総数は3.6万本の生産で量産時計としてはかなり少ないそうです。又メーカーにもきちんとした書類が残って居らず仕様等については殆どが謎だらけです。なので私が10年間ヤフオクを見て旧車での知識で分析した物を「恐らくこうだろう」でUP致します。

イメージ 1
 初期生産品は時計の針が山形になって居る事が最大の特徴です。GRAND SEIKOの文字ですが沢山見た中では私は写真のタイプが最初期であろうと思います。
 最初期型は写真の様なプリント式の文字盤です。これの製造期間は昭和35年4月~8月までだと考えて居ますが、その次のモデルから推測すると自動車同様9月が新年度となりその時マイナーチェンジだと思います。
イメージ 2
 多分ですが、針が平らになります。これは2度目(最終型)のマイナーチェンジのタイプで、プリント文字盤は恐らく無いであろう、と考えています。
 これも多分ですが、初期型が欲しいマニアが苦労してプリント文字盤を探し当てて、後期型に差し替えた可能性が高いでしょう(その後期型も文字盤が傷んで)

イメージ 4
 これが最終型。GRAND SEIKOが金色の浮き出し文字になります。これが発売されたのが昭和36年9月で今回紹介モデル以外でもこのタイプは3本程見ています。大半は昭和38年製造ですが昭和36年の後半製造も多数見ました。
イメージ 3
 先程の文字盤の時計の裏。
 ファーストモデルは全て裏蓋に製造年月が刻まれ、左側の2つの文字で製造時期が特定できます。
 この場合19=1961年9月となります。残りは製造個体番号ですがイマイチ判りません。
 これは入手した物でお知らせしますが10月以降は英語の頭文字になります。


イメージ 5
 この時計がGRANDSEIKOの文字が彫ってあるので、彫文字盤と云います。これだと文字盤修復(リダン)が難しそうで、恐らくオリジナルでないと難しいと思います。製造期間は昭和35年9月~36年8月まででそもそも数が少なく60年61年同数ですね。61年モデルは4月製までは見ましたが、それ以降は見たことないです。
 このモデルも全て山形針になりますので先程の平針なのに彫り文字盤ならば何かあったな?となります。

イメージ 6
 参考:試作品が流出してマニアの手元に有ると考えられるステンレスの部品。
 メダリオンはこれはオリジナルなのかは不明。但し市販品が金であるがステンレス品はシルバーが特徴。

 この様に文字盤だけで部品が見付かる事例も多いです。


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