12月3日強い寒波が東北地方を襲来し仙山線に大きな被害を与え、架線に線路脇の樹の枝が引っ掛り撤去が非常に困難で結果的に8時間近く電気も流れない列車の中に閉じ込められる事態に陥りました。
そもそも仙山線は昔から自然災害との闘いが余儀なくされ此処の担当は運転士、車掌共にベテランが担当して居ります。
今回も線路脇の木の枝を伐採したり落ち葉が線路に落ちない様にする対策をしていましたが、それでも今回の事故に繋がりました。
悲惨だったのが面白山トンネルと駅の中間地点付近で丁度救援バスを送るにも道路が無い区間にて足止めされ、電気が寸断された(陸前熊ヶ根~羽前千歳間)ので救援電車は送れない、作業用ディーゼル機関車は連結器が全然違い牽引も出来ないと最悪な状態でした。
もはや技師や保線作業員が頑張って復旧しない限り移動できない状態だったのです。考えてみると線路を渡って山寺駅まで歩くも有りそうですが、確実に体調を悪くします。
クハ455の時と同様トイレは付いて居ましたが流石今の電車!電気が流れていないと使えない悲惨な物でした。
この様な事態になりましたが、仙山線は名誉ある「土木遺産」に登録されており現役で使われて居る遺産です。この仙山線を使っての仙台や山形観光もプランの一つに提案します。
こちらは熊ヶ根鉄橋。JRの鉄橋では日本一高いらしいです。風速が25Mを超すと余りに高いので運行中止となります。
蒸気機関車時代方向転換する転台機。写真は作並ですが山寺にも有ります。個人的には山寺の方が状態が良く見えます。
作並の方は土砂で埋めたのでその分状態が悪くなりました。共に昭和12年に完成して居ります。
現在は「せんざんトンネル」ですが、正式には面白山隧道。トンネル内に信号設備が有り其れが土木遺産に登録されました。それにこの隧道は5キロを超す長い自動ですから当時日本一の長さの筈。
それも戦後に作ったのではなく、昭和12年に完成ですからこの点も大きく評価出来ます。
以前紹介しました奥新川変電所の跡地です。6年前までは、ボロボロの廃墟ですが建物や機材が残されて居ました。此方を参照のほどをhttp://kuromax.web.fc2.com/ruin/miyagi/plant/oku/oku0.htm
今認知症で特別養護老人ホームに入所中の大叔父(お爺ちゃんの実弟)が此処でかつて勤務していました。兄弟で長く国鉄に努めて居ました。
奥新川変電所は東北初のコンクリート施設ですし、東海道新幹線の開発にも大きく寄与して居ります
山形県の山寺鉄橋にて。未だ奥新川変電所が稼働中の頃でしょうか?クハ455や451、453は交流電流なので走る事は出来ませんでした。当時の仙山線は直流電流なので急行はディーゼルか客車だったでしょう。
因みに仙山線は昭和35年10月に全線電化工事が完了して居ります。
*今回は自然災害で大きく報道されましたが仙山線は私のR48観光同様魅力が沢山です。山寺駅付近の風景も良いですよ。