さて私の車の最大の特徴の一つトランク型クーラーですが、不可解な点が有りました。当時の価格が50万円程で有った事。
此れはお婆ちゃんから聞いたのではなく、年配のマニアさんで、その多くが70歳以上の方でしたので、本気にしていました。
それも盲目的に信じて居たのではなく、実際1963年式以前のトヨペットクラウンデラックスの多くにクーラーが無く、観音開き含めて片手で数えるほどしか見た事有りません。その為間違いないと思いました。
後に載せますが昭和40年当時のオプション価格表では16万円前後とあり、この時代ともなると、クーラー付きの残存車が多くなり、かなり安くなったと思って居ましたが、近年観音開きのマニアさんのブログに衝撃的な内容があり、それによると最も高価なトランクタイプでは177000円とあり、
50万円説は信憑性が揺らぎましたが、その方の記事では取り付け料が記載されて居ました。
となると他に諸々の隠れたお金が掛かり50万円ではないのか?と思う様になりました。
シンプルな吹き出し口で此のデザインが好きです。1964年式以降のタイプも一時しましたが、冷え方がイマイチでした。此れに替えたら大分運転席まで冷えます。
カーテンがヒラヒラ・・・・となり窓を閉めた車には
「何て贅沢な!石をぶつけてやんべ~!」と当時なったみたいです。
山形は夏はとんでもなく暑く、冬も同じとんでもなく寒い。クーラーは必須ですが当時山形では自動車に乗れるオーナーでもクーラーを取り付けられる者は一握りでした。我が市の様に小さいと我が家位でしょうね。
最も引き取ったらクーラーが付いて居たので、「棚から牡丹餅」でした。
此れが本体で中に缶ジュース3本は冷やせる冷蔵庫が有ります。1964年式以降はどうも本体は一回り大きく感じますね。
ファンはクーラーなしが4枚ですが、クーラー付きは5枚になり、ファンシュラウドも付きます。
今でしたらファンシュラウドと5枚羽を付けてオーバーヒート対策になりますね。ファンクラッチも純正で付きますのでより良いヒート対策になります。
で、此れが昭和40年のクーラー価格。やはりクラウン8用で175000円。となると私の車は昭和38年当時で17万円が妥当でしょう。
でも50万円までの価格には程遠い。
恐らく取り付け工賃は此処には書かれて居ませんので間違いなく結構な金額を取られる筈。
実際当時クーラー取付はデーラーで行う場合は電装屋と整備の工場長が共同で10日程掛けて取り付けたと聞きます。
此れは足回りの整備ですが、当時スペーサーを入れる等クーラー取付による車のバランス取りも結構やりました。そのままでは車が右側に大きく傾いてしまいますので、必須作業でした。
更に当時クーラーは純正、社外問わず取得税が何と10%も掛かりました。それらを含めて50万円となるのかな?と思いました。