前回紹介した謎のトヨタバスですが、エンジンとシャーシ回りはトヨタ製でボデーはバスメーカー製造の貴重な個体である事が判りました。
自動車ガイドブック等にはない中々見られない個体ですので、このままずっと残る事を願って止みません。
ただ、持ち主と思われるご家族は正直処分に困っている感じでした。云うまでもなく「これは非常に貴重な物です。」と知恵を付けました。
前回のおさらいとして出しました。
塗色は長く親しまれた桜=ピンクと紅花=赤のツートンに白=雪のライン。前回の写真参照で米の意味は米澤営業所所属の意味です。
山形交通は当時結構トヨタバスを採用したそうです。このバスは急行などの表示が残りもしかすると旧万世大路を走行した可能性があります。
8月の車検ステッカー。中は朽ちてポロポロになっており、いつまでの車検なのか判りませんが、昭和50年だとすれば定期点検ステッカーが跡形もないとなれば、昭和46年が正しいと思います。
昭和38年登録なので、8年と非常に短いですが、当時山形交通は羽振りが良く、8年で廃車はなくはないと思います。何分山形の独裁者○部天皇が政財界を握っていたしねぇ~。彼が会社社長ですから。
白いステアリングはトヨタらしいですね。
梶目さんのバスもボデーの腐食で悩まれていましたが、多分同じメーカーなので痛みやすい構造かな?凄いデッカイ穴が開いていました。
物置、それも肥料置き場です。リヤのカバーはウェザーストリップの劣化でガラスが落っこちた感じです。
この個体なのか判りませんが、昭和39年5月撮影の山形駅前での写真に似た車両がタマタマ出ていました。
この駅舎は昭和39年の末には解体です。
クランク穴があります。
ナンバーは「山形2 あ 10-56」でした。当然ですがこのナンバーは今と同じ緑に白文字でオレンジに黒文字ではないです。(昭和37年5月で終わり)
こんな感じです。