一般道や秋田ー米沢間の当時のR13(山形県内では現在の県道22号線)でも決して道は良いとは云えない路線でしたが、輪をかけて悪いのが万世大路でした。
以前も紹介していますが昨日UPした国土交通省提供の映画を見れば判る通り想像を絶する危険な道で、首都高より危険である事が判りました。
平均速度は19キロですので都内を走行するよりは僅か1キロ速く走れるレベルです。
ここまで来るとて大変な道のりです。
地図のグレーの部分が現在の米沢砕石(株)さん付近です。この辺りからよりきつい道になります。しかしここで音を上げたら福島(或いは東京)へは行けません。当然ですが平坦な道ではなく高い山の上に栗子隧道がありますので、よりハードです。
福島県以降は別の地図になりますがこれもキツイ道なのです。栗子ー二ツ小屋間はあまり激しいカーブは有ませんが二ツ小屋隧道以降はその近辺でヒッチハイクして乗せて貰えずとも、下へ下れば車以上早く着くので無視したドライバーは大いに驚きます。
大型トラックに注目
真ん中を走るには理由があります。
これです、これ。写真は二ツ小屋隧道ですが、栗子隧道はより多くトンネル壁が崩落して内側からコンクリートを巻き立て狭くなり大型車同士のすれ違いが困難になったのです。当時大型車を運転した人の話では新人ドライバーには危険で運転させる事は出来ないそうで、先輩ドライバーの運転となりました。
厚い壁の巻き立ての部分では大型車が迫ると徐行で走らざるを得ません。隧道内部は866Mもあるにも拘わらず照明は1つたりとなく、ヘッドライトが唯一の明かりでした。
人、車共にストレスが高まる道で、動脈硬化を起こした悲惨な旧道でした。良くぞこんな道を走ったものです。