1954年式となるとまず東北ではない個体です。こういう個体がひょっこり出て来るイベントがところざわの凄い事!でもご覧の通り結構な状態。
然し持ち主であるこの業者さんはこれまでこの様な車を蘇らせた事がある様なので恐らく綺麗になってそのうちイベントに姿を現すでしょう。
漸くトヨタも安定し始めた昭和29年の製品です。翌年トヨタ初の乗用車クラウンが発売。それ以前ですから貴重ですね。
スクラップにならず良く今日まで残ったものです。
昭和40年代初頭まで純正部品の箱に見られたマークです。今の「べご」マークより何倍もカッコいい!
当時のトヨタの社長は石田退三氏。今の強固なトヨタ経営の礎を作った社長で石田なくして今のトヨタはなし。
唯石田氏は初めはトヨタで自動車生産は反対の立場だったそうで、豊田喜一郎氏とも対立したそうです。
喜一郎氏が没して2年。でこれだけの車を作ったのだからこの時期は理解を示したのでしょう。
この時代は基本コラムシフトは無く、皆フロアーでした。40年以上車を見た私はこういう車沢山見ており、30年以上前から「フロアーシフトは野暮」と思って居ました
こういう当時のままの部品が貴重なのです。
さて、どんな姿でこの車が姿を現すだろうか?