色々世の中が見えてきました。又今菩提樹の世話人と云う仕事をさせて貰うと各家庭の財政事情も判って来ます。
現在菩提樹に身元引受のない遺骨が5柱あります。 700件を超す檀家が有る寺としてはこれは少ない方です。こういう遺骨を供養したいと云う事、今後の少子高齢化の対応で「公共の福祉」の観点から建立したそうです。
やはり今「おぎゃ~!」と生まれた赤ちゃんとて人は必ず最期を迎えますので、避けては通れない道です。
住職に以前から気になって居た、昭和34年4月に亡くなったとされる遺骨が今も本堂に安置されこれはどういう経緯なのか聞きました。
すると「昭和の終わり頃ある檀家がお墓を改修していた時「見た事もない遺骨が改修対象の墓と杉の木の間から出てきて、どうにか身元を特定し引き取りを要請するが拒否された。」そうです。
一体どういう人生を辿り最期を迎えたのか気になります。この遺骨を含めて他にきちんと子や孫がいるけど、引き取り拒否が5柱。
私が住む山形県内陸部では初めての五重塔です。
これから何十年と墓じまい、人口その物が減るのだから墓守は難しくなって行きます。こういう時合同供養塔が役に立ちます。
私の担当地区の檀家とてそう遠くない将来無縁仏となりかねないお宅も結構存在します。