眠って居ると噂を聞いたのが、数年前。私は昭和39年8月にお婆ちゃんが当時勤めた小学校の児童の母親が運転する車が転落した話を20年以上前知り、その時は60M真下の崖に転落したが全て引き上げたと聞いており、この程度の峠で引き上げられないは到底考えられず、ウソと見て居ました。
所が2年ほど前写真がこのブログにて発見し、ウソではないと判りビックリ!当時は鮮明ではなく車種も何となく特定できたかな?のレベルで、昨年になって漸くダットサンブルーバードと判る事となりましたが、当時はタイヤとナンバーが無いので、廃車となったスクラップ材のタク上がりブルーバードを谷底に落っことした、大体昭和41年前後と見て居ました。
で今月初め今度は完全に車種を確認し先ず間違いないと確認できる状態になりました。私も一応交通事故負傷の患者さんを治療していますし、自分なり事故発生の大まかなメカニズムは判ります。
どうせ在り処を教えたってもう取りには行けるレベルでは無いので、教えちゃいましょう。
場所は宮城県側の関山旧道の中腹。丁度写真にある石垣が積んである付近です。その30M下の崖下にあります。
丁度この付近はヒートしたエンジンを冷ます場所でしょうね。
此れが今年5月の写真。もう素人が見ても初代ダットサンブルーバードと判ります。少し詳しいとデラックスと判りますね。モールが判別ポイントで、バンパーのオーバーライダーは朽ちて落ちました。
一応医療家が見立てた事故の発生状況は平坦路ですから、宮城県に向かって走った時居眠り運転、前に停車車輛がありハンドルを切り損ねて転落が考えられます。状況として死亡事故でしょうね。恐らく山形県側からやって来た車で有ろうと思われます。
事故車?どうも怪しい!後ろにナンバープレートが無い!それにタイヤが無い事も怪しい、此処で100%不法投棄と判断。
不法投棄と云うより、昭和39年9月22日発生の一家全員死亡事故を再現し幽霊話のネタに使った、悪質な悪戯で廃車を崖下に放り投げたのでしょう。
この写真を見て悪戯と判断しました。
旧道が現役時代と仮定し、昭和43年10月1日から使用廃止となったので、この時代となると5年でデラックスグレードの廃車はそうそうない。
車齢6年辺りだと廃車も出てくるが、此れは年式×1万キロ以上の走行距離を走り、タイヤを始め各部消耗品が交換時期になり、皆交換するなら新車を買った方が良いオーナーが殆どで新しい物好きならば6年で廃車も有り得る。
タイヤが外されてる事を考えるとタイヤの残溝が相当あり、再利用したであろう。当時タイヤは高価だったので悪戯目的ならば、タイヤが無くとも十分目的は達せる。ナンバーの特に後ろが無いは100%悪戯を意味する。封緘が有るので幾ら激しく転落しても外れて無くなるは有り得ない。
スクラップ材と見たのは初めの写真が青緑一色に見えてタク上がりと見た。長く乗っても5年なので、P311が妥当。現役時代の41年に運搬トラックから転落したと見ていたが、最終型となるとスクラップ材ではない。P312であってもタクシーならば5年で廃車は十分あるが、デラックスと判った以上スクラップ材を落っことしたは説明が付かない。
早くとも昭和44年にならないと廃車にはなりにくいので現役時代の事故を装うには無理が出る。
逆に私のトヨペットクラウンデラックスであるならば、昭和42年辺り商品価値が無くなり、現役時代に二束三文で手に入れて落っことしても無駄は無かった筈。このブルーバードの商品価値が無くなるのは昭和44年~46年辺り。だから廃道後に事故を装ったと判断した。
従って落っことしたのは昭和46年前後と断定できる。
テールランプの形状が写真の形である事が判明し、年式は1963年式と断定。色も塗り分けからこの色と断定
写真はP312型ですが、1962年式。テールランプが年式識別ポイントです。
フロントはこんな形です。