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Channel: 高村円淨のブログ
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高額切手

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 高額切手として発売された最初の切手が「神功皇后」が図案の切手で明治41年2月20日に発売されました。今回は10円を紹介しますが、他に緑色の5円がありました。この時代の5円、10円は相当な高額で、明治41年のひいお爺ちゃんの給与は20円程でして山形県警で20代巡査に支払っていた額です。

 郵便にも使われたとは思いますが、主に電信電話に使われました。電信電話切手は明治18年5月7日に発売され明治21年には郵便切手での納付が認められ、この制度は昭和24年(1949年)までの61年間続きました。その為明治時代以外でも昭和時代までの高額切手は電信電話料金対応と見て良いでしょう。

イメージ 1
 神功皇后図案。此れが選定された理由は明治天皇が生来の写真嫌いで、当初明治天皇図案が検討されましたが断られて、天皇が選んだのが「神功皇后」と云う話しも残されて居ます。
 それにより、「天皇家の肖像画に消印を押すのが失礼」説が歩き回った可能性もあります。

イメージ 2
上の神功皇后をデザインしたのが小判切手図案をデザインしたギョエツ。西洋人がデザインしたので、日本人の顔と少しズレが出たのはこの為です。

 尚、大正12年に関東大震災が発生した時、図案の原版が消失して、翌年大正13年に新しい原版を作った時より日本人らしい図案の切手が作られました。(昭和14年まで発行)

イメージ 3
今回紹介されたのが大正3年から12年までの切手で、裏にはこの様な「透かし」があり、これを大正透かしと云います。明治41年~大正3年までの初めの物は透かしが有りません。此方は菊切手高額切手とされて居ます。



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