今回イベントで一番気になったのが、この1963年式ダットサンブルーバードデラックスP312型です。此の車未再生の中では国内では10番以内に入るかも知れない位程度が良く、初代オーナーが地元では有名な歯科医でした。
イベント記事は先ずは当面このブルーバードとします。
昨日も紹介しましたが、昭和38年8月に山形陸運支局にて登録しました。何度も書いて居ますが、山形市宮町に当時あって、翌年8月には更に北部の山形市漆山に移転し昨年50年となりました。
初代オーナーは大正5年生まれの歯科医。私のお爺ちゃんと同じ年生まれです。
イベント開催地寒河江市内ですが、市内でも豪雪地帯の歯科医です。今は本当の市内に現オーナーが昨年から乗って居ます。
オプションのマフラーカッター。良く残して居ます。
オプションその2、カーテン。
貴重な○小糸ライトです。
ガラスは割れる事無く当時のまま。全てG3なので昭和38年のガラスです。お義父さんもこの車を新車時見て居り、自家用車が殆どなかったこの地では目立つ物でした。
メーターは実メーターです。実は52年間走って居た車では有りません。
この歯科医のご子息は2人居まして、長男は東京都内で産婦人科医をやって居り、今も都内で活躍中。二男が歯科医を継ぎましたが、昭和63年に独身のまま急死され、その3年後に奥様が亡くなり以後一人暮らし。
ご子息他界にて歯科診療を93歳までやり、家事全般一人でこなしますから、このブルーバード以外にもバイクもかなりの台数が有り、旧車も5台程ありました。
奥様が亡くなってから趣味どころでは有りませんね、奥様が亡くなった時点で75歳、その上豪雪地帯ですので近所などの手伝いは有ったとしても診察を90歳過ぎまで行って生活するとなると壮絶な暮らしであった事は容易に想像できます。
オーナーは3年前96歳で東京都内にて亡くなりましたが、その後遺産整理もあり昨年バイクと自動車の処分に入り今のオーナーが手に入れました。