今回のイベントで一番楽しみだったのが、時折当ブログにいらっしゃるOさんと会う事です。
事前にOさんは「ドアハンドルが再鍍金に間に合うか・・・・」とご心配されて居ました。幸いイベントの少し前に納品され、万が一の社外品対応は取り越し苦労に終わり何よりでした。
特に楽しみなのが、クーラー取付をされ、依頼先の業者が私の知り合いの業者でこれからUPする写真の如く綺麗でした。
主催者の取り計らいでOさんの隣に展示させて下さいました。
年式は1962年式ですが、ガラスから判断して昭和36年9月~12月に製造された個体です。当然ですが車検証は昭和37年式となります。
Oさんに事前にお聞きした所、クーラー本体は30年以上前の物で、頂いた写真で隣の四角い物も一体と思いましたが、ヒーターとの事。これはデンソーの現行製品です。
RS31にはヒーターは標準装備なのに何故現行製品を付けたのか?本当はRS30では??
いいえ、特殊な理由が有りました。
O さんによると、このコンプレッサは昭和36年製造との事。オリジナルでご本人のツテで探し当てた物、初めは製造年月の入ったステッカーがあったが、OH時ステッカーが剥がされたとのこと。実は私の車もそうでした。昭和38年6月のステッカーが剥がされていました。一寸残念!(M社長ごめんなさい!私たちは歴史物を重要視するので)
それにしてもデッカイ!此処にオリジナル断念の理由が有ります。
今後残存車輛を検証する必要がありますが、本来写真のボルトの取り付け跡には「カタツムリ」みたいな形をしたヒーターブロアがあり、このままではブロアが邪魔して取り付け出来ません。
新車或いは新車から数年してクーラーを取り付けた場合オリジナルヒーターは外してしまったのか?が今後の検証が必要です。
今の所取り外して、当時の主流ダルマヒーターになったであろうが私の見立てです。
尚オーバーヒート対策も施されて、ヒーターも技術者らしいM社長の凄腕が発揮されラジエターもかなり改造されて居ました。これなら不安なく夏場走らせる事が出来ます。
キャブレター。このタイプはRS40系の最初期にも採用されました。やはりこの窓のキャブレターが好きですね。
1961年式以降採用されたホーンリングとウィンカーを兼用するタイプ。1961年式にマイナーチェンジした時RS20系も併売されましたが、このタイプは採用されず、旧型のステアリングのままでした。
オーバードライブとドアランプを兼用しているとのこと。此の車はオーバードライブが作動するそうです。
実は観音開きともなるとオーバードライブ作動の個体は殆どなく私が確認しただけで10台は有りませんでした。RS40系以上少ないです。