前回は竜切手を紹介しましたが、この切手に至るまでに2種類の図案があり、桜と鳥が有ります。この頃までが銅板を彫って印刷した切手でしたが、小判切手から本格的原版を使っての発行となりました。明治9年5月17日の事でした。
この切手の図案の人物がフランス人技師のギョエツ。ギョエツの指導の元切手が近代化しましたが、その後日本を気に入りそのまま帰化し日本で生涯を閉じました
最初の小判切手。楕円形のこの図案が小判に見える事から小判切手となりましたが、先程の図案をよく見ると四隅に図案が有り、此れが精巧で12銭に関しては気球があります。日本も欧米列強への仲間入りをいしきしたのでしょう。
この切手は明治9年5月17日発売で、3年後には色違いが発売されます。
色違いの小判切手1銭。明治12年10月11日発売。その後又新しいシリーズが発売されます。
1銭切手が明治17年1月1日発売。此方は色違いばかりではなく紙質が違うそうです。
隣の5厘もそうですが紙質がこの頃から変わり小判切手は明治22年までには全部紙質が変更されます。マニアの間では明治9年~16年までの切手を旧小判、それ以降の明治32年まで発行の切手が新小判と呼んで区別しています。
理由の程は判りませんが、竜切手~旧小判切手までの切手が明治22年に全て使用禁止となります。
あくまで私の推測ですが、今残存するこれ等の使用禁止切手でも状態が良い切手は皆海外に流れてコレクション対象になったと思います。