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Channel: 高村円淨のブログ
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黒塗り車の末路

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 写真のモノクロは借り物ですが、撮影時期は昭和43年頃で、スタントカーショーでの様子です。投稿者によると涙目テール型も有るそうですが、投稿内には有りませんでした。
 
 此処で走る車は全て1964年式ですが、当時クラウンに限らずセドリック、グロリア、デボネア、ベレルは新車登録から4年もすると特に黒塗りはこうなる運命でした。
 
 黒塗りはワックス掛けが面倒で、ムラがハッキリ判るのでそもそもの下取り価格が安く(2~3割)中古車としての市場価値がゼロでしたので、大半が解体屋行きで、中にはドラマでの斬られ役とかこういうスタントカーに回されました。
 
 黒以外だと見栄張るクンが購入するケースも有りましたが、多くは修理費が払えず、故障したら廃車となります。
 
 黒でも長寿となると官公庁で買われた「た」ナンバーの車両が良い所です。手放す時はもう1年車検突入の頃だし、エンジンもかなり酷使されて「お後がよろしい様で」となります。
 
 4年~5年もすればもう乗れなくなるのか?となると基本そんな事は有りません。私なんかレストア後でも15年は乗ったし、山形5時代で24年でしたので。単に金持ちのプライドで、4年以上となると「あ~あのお宅苦しいんだ」と風評が広がるので嫌がる事と節税対策です。
 
 当然ですが、この手の車の部品は修理を前提としていないので、デッドストックで部品商の倉庫に眠って居るケースはそんなに有りません。
イメージ 1
 カーマガジンだったかでもっと激しい1964年式のスタント走行が有りました。此れは大人しいです。
イメージ 2
 この様に黒塗りが個人オーナーで買われるは珍しい事でした。お爺ちゃんが黒を希望したので黒が納車されました。お向かいさんも「公用車らしいし、高村さんのお婆ちゃんも気軽に貸してくれるし」と好都合でした。
 
 事実黒塗りの1963年式は平成10年までの間で程度が良い個体は1台だけで、自分の車が確認した中では4番目に程度が良く、自分の車以上は本当に有りません。だからレストアに手を出しました。
 
 私見として、クラウンの場合余り大切に扱われた個体はそんなにない様に思います。

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