全国ニュースにもなりましたが、12月20日未明に東北文化公益大の短期大学の准教授が山形市十日町1丁目でひき逃げされ、そのまま1.5キロも引きずられ死亡した凶悪事故が発生しました。
山形県内ではこの手の事故は先ず聞いた事が無く犯人は誰だ?と連日推理していました。
当時の人物像は旧型のトヨタアルファード&シルバーだから、10代の若者がやったとは到底考えられず、40歳以上の家庭持ちだろうと予測していました。逮捕は概ねクリスマスまで、遅くとも大晦日までには必ず逮捕されると見込んで居ました、
流石山形県警!優秀です。昨日23日の午前中には容疑者の自宅、犯行車両をきちんと割り出して、同日夜に逮捕しました!
容疑者は山形市内ではない所に住む60歳の現役県立高校の教師で来年の3月に定年退職を迎える男でした。尚犯行については全面否認しています。
そこまでだったら、何もブログには出しません。
実は容疑者の事を良く知る人物の1人が私なのです。かつて歯科医をして居た当時の患者さんだからビックリしました。退職後も容疑者とはラーメン店で度々会って居り、何かと世間話をしたものでした。決していい加減、不誠実とは思えない人物で、近所でも評判が良い方でしたので一様に驚きを隠せません。
解せない事として、容疑者は19時近くから22時近くまで職場の同僚と山形駅近くの飲食店で食事して居り、「酒は一切呑んで居なかった」そうです。又容疑者は私が退職してから体を悪くして飲酒が余り出来なくなったのでとても飲酒運転には結び付きにくいとみて居ます。(私が診察したのではなく、本人から聞きました)
飲食したのは19日(金)ですが、容疑者はそのまま同僚との飲食を終えたら自宅に帰ったと供述しており、報道によっては20日未明は山形市内を運転していたとあり、此の辺りが不明点です。唯共通している事が「自分は間違いなく容疑車輛は運転したが、事故現場には一切行って居ないし、知らない。今回の容疑の件は納得いかない」
と完全否定して居ります。とても嘘を付く人ではないので、容疑者側に立つとなると、1、帰宅後誰かに容疑者の車を勝手に乗り回され気が付くと事故を起こされた・・・・自宅を知って居ますので見ると絶対勝手に乗り回したら気付く構造の自宅です。気付かないなら馬鹿も馬鹿。又容疑者が住む市の警察署がすぐそばですから、第三者が盗み等は出来る場所ではないです。
2、容疑者は持病がある。それで一時的に意識混濁した。・・・私が現役当時治療前に持病の申告が有ったので注意して診察に当たりました。(なお具体的な持病は伏せます)然しそうだとしても、1.5キロも繁華街を何処にもぶつけずに運転は出来ないと思います。・・・・これも説得性が無いな。
他に考えられる事はまさか「コピーカー」が勝手に暴走して20日朝までに本体と合体した・・・・漫画じゃあるまいし・・・
残念ながら容疑者を弁護する程私の頭には説得材料が無いです。兎に角不可解でどうやって容疑者の無実を晴らす手段があるか考えて居ますが出て来ません。容疑車両には事故現場にあった部品が多数合致ですし、血痕も付着し被害者の物と一致するかは直ぐに判ります。
証拠が無い、自白だけの事件ではないので嘘をどうやって付くかが難しいのです。弁解すればする程泥沼です。
こう書いて居る自分ですが、明日VNY30を運転して人や他人の財産に損害を与える可能性が十分あります。私は酒は意識して呑まないので飲酒運転は先ず無いでしょうけど、轢いて結果死亡させるは可能性が有ります。
容疑者に云いたい事は此処まで来たら「申し訳ありません、実は人をひいた事は判って居ましたが、認める事ができなかったのです。」と素直になるしか道は無いと思います。
恐らく裁判員裁判の対象ですし、武道の心得があるので一般の人よりは重い刑期が課せられると思います。多分このまま否認を続ければ最高刑一杯になる恐れもあります。
怖いナァと思う事は22日(月)は2日前に事故を起こした状態のまま職場が有るM市の高校まで出勤している事です。山形は夏休みが短い分22日辺りから冬休みに入ります。容疑者は剣道部の顧問なので監督に行かねばなりません。又関係省庁からの提出書類も有るので、それも作成しなければならず呑気に休んでは居られませんので、学校が休みでも必ず出勤します。人を轢いて死亡させた状態の車が学校にあったら怖いですね。多分生徒の中には体調を崩す者も出そうです。
多分ですが、轢いた事は判って居り、2日間生きた心地がしない筈です。もし何ともないと本当に思っていたら相当な精神力の持ち主ですね。