さて停電は復旧したものの、今度はガソリンが手に入らない事態に陥りました。当時VNY30は1/4程度消費した状態でしたので、特に冬場は消費が激しいので不安は有ります。
その為通勤以外では車は乗らないと決めました。停電が復旧しても肝心のガソリンが手に入らず多くのガソリンスタンドは1週間は休業していました。
ニュース映像では毎日の様にタンクローリーが東北に向けて走って居ると報じては居ますが、全く我が山形県にはタンクローリーは来ませんでした。その為在庫が残ったスタンドは売り惜しみを始めました。それに反応した客が僅かにメーターが下がっただけで給油をするので悪循環に陥りました。
そこで私が思いついた事は解体屋にガソリンを分けてもらう事。試に電話を掛けると解体屋は電話に出なかったけども、よくよく掲示板で話しを聞くと関係者の間で廃油を分け合って居る事が多く、表だって廃油を横流し出来ない事が判り、ある意味解体屋に繋がらなかった事が幸いだったと思います。
3月15日前後に石油元売り業界で供給行程を発表しましたが、此れによると、東北地方は被災地を優先するが、被災していない山形、秋田は
供給は後回しを意味する「東北地方(被災地)」と出て、次が関東地方と出たのです。
「山形県と秋田県は見捨てられました!」
その為東京五輪開催の時被害日本大震災から立ち直った事をPRに使ったので、まさに盗人猛々しいと思い、大した被災が無かった東京都が震災から立ち直ったとしたので東京五輪開催に反対しました。
他にも原発事故で国際五輪協会が不安を指摘したら「東京都は原発事故とは関係ない」とした事事態も怒りに触れて反対をする様になりました。
私の知りうる限り村山地方にガソリンが供給されたのが3月30日前後です。3月中で供給できたスタンドは市内では1軒だけで、他のGSは限定量しか入手できず、完全供給は4月に入らないと実現されませんでした。供給を確認したスタンドに行くその1時間前にVNY30に尺取虫運転で漸く給油したばかりで、(1時間待ちでした)試にとクラウンRS41を満タンにしてみようと思いつきました。
何分クラウンRS41もお袋、カミさん、妹の送迎で満タンで冬眠させたけど、冬眠早々2/3程消費しました。
然しそのスタンドには給油する前、直接スタンドには入れず、ガラの悪いアンちゃんが3人ウロウロしている所に案内されて、アンちゃんが「良し」となると初めて給油できました。
どう見てもスタンドマンの恰好ではなく如何にもチンピラが着る服装でした。直ぐにクラウンRS41の給油が出来た事は喜ばしいけども、アンちゃんが「駄目だ」と云うと追い返される事態になり、私の後の車が追い返されて居ました。
この時の事も掲示板にも書きましたら、トピ主さんが面白い事書いて居ました。「奥様のティーダを最優先で給油するべきで、クラウンRS41は後回しにするべきだ。」とつまり周りが趣味用の車にフダフダ入れて良い気がしないし、、ヤッカミを持つ。その点ティーダ=うさちゃん号ならば誰も悪い気は起こさないだろうとの事でした。又うさちゃん号は事実上我が家一番の稼ぎ頭ですし、何かあればうさちゃん号が頑張らねばなりません。因みに当時うさちゃん号は給油ランプが光って久しく何時ガス欠で止まるか判らない状態でした。
流石のカミさんは震災当時でうさちゃん号には半分しか残量が無く、それも底を尽きかけ、VNY30に乗せてもらうがこれもやがてわずかな残量になると、私が所有する50年近い年月を経た自転車に乗るか、少し古いクラウンRS41に乗るかの究極の選択となり、仕方なくオールドカーに我慢しながら乗って居ました。自転車は重いし、クラウンは柔らかい乗り心地に古臭で辛いと云うけど何とかしのいでいました。その姿が可笑しかったです。