あの3.11で本当に有難味を実感したのは信号機です。
唯でなくとも交通マナーの良くない山形県ですから、震災直後はまさに無法地帯。我先にと走るから危険極まりなく、震災当日職場に出向こうにも吹雪と危険な道路では恐ろしくて出勤が出来ませんでした。
案の定停電が復旧するまでの間、1時間おきにパトカーと救急車のサイレンが鳴りやみませんでした。「あゝ、また事故が起きたな」と当時は思いました。但し震災翌日は国道の一部に発電機を使って信号を作動させ、その時は本当に安心してホッとしました。
でも県道とか市道はマダマダ復旧せず危険な状態は続きます。
停電復旧後我が市は当時計画停電の対象でしたが、幸いそれは免れました。もし計画停電となれば危険が倍増でしょう。
但し東京都の23区以外とか他県でも都市部以外となると関東地方では暫く計画停電があり、それによる犠牲者がかなり出ていた事も記録しなければなりません。計画停電によって、本来失わずに済んだ在宅酸素養生者、更に信号が停まったが為に交通事故で犠牲になったり、或いは加害者となり人生を狂わせた者が多数存在します。
だから私は書きます。東京都が東日本大震災から復興を遂げたと主張すると「盗人猛々しい」と書くのはその事なのです。震災で何でも優先で復旧すれば復興して当たり前、犠牲者を少ししか出さない東京都がオリンピック誘致で大震災からの復興を使うとは噴飯ものですな。
これが東京五輪開催の反対理由です。