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Channel: 高村円淨のブログ
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希少な1963年式RS41

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 今回の「ところざわ」では40系クラウンが何時もと比べ少なかった様に思います。毎回参加すると思われる4台のRS46系が不参加だから余計感じたのでしょう。

 でも今回全くのノーチェックの40系を見る事が出来てそれだけでかなり興奮しました。それも初めて見る「アドリアブルーメタリック」の個体で更に凄い未再生ですから驚きが倍増します。よくぞ此処まで残った!の驚きがある個体です。

 初めは展示かな?と思って展示コーナーをくまなく探しましたが、スワップミートでの展示で全てを撮影する事は困難でしたので注目点をUP致します。
イメージ 1
 青系のクラウンは50系以降は姿を消しますが一般に青系が流行るとこの時代は好景気を意味します。東京五輪開催は昭和34年5月に決定となるので、黄金の60年代がRS21発売時代からスタートとなり青が設定されたのでしょう。
イメージ 2
 オーナーさんに聞いたところ、長く某法人がオーナーで30年以上休眠期間が有ったそうでした。
 車体番号を見せて貰うが、推定製造年月は昭和38年6月中旬~7月上旬。(限りなく6月中)と見ました。残っていた車検ステッカーからも先ず間違いないですね。
 丁度私立探偵濱マイクに出たあの個体ともしかしたら同じ年月日の製造と考えて居ます。(現在元々販売した旧車ショップにあるとマニアから聞きました)

 そうそう、それと私が昭和52年4月に廃車場で遊んだ個体と恐らく製造時期が同じかも知れません。

イメージ 3
 シートは間違いなくオリジナルで、アドリアブルーメタリック専用の内装用ですから、このビニール生地が無いとシート張り替えは困難になります。(西陣織の生地を生かすを前提にしています)

イメージ 4
 無論ドアの内張りもオリジナルで綺麗ですが、カーペットもオリジナルですから凄い!私の車は既に溶けて居り、子供の頃そう云えば・・・・でしたが思い出せず、カタログに有った赤茶の物にしましたが、よりオリジナルに近い色がクラウンクラシックスで販売されて居たのでそれに入れ替えました。

イメージ 5
 実はこの車入場した時一番ビックリした事がトランククーラーの吹き出し口が見えたので、此れは何が何でも見たい!でした。
 「でした」は意味が有り、漸く探し当てて、「俺の車と同じ本体がトランクに有るかナァ?」と思ったら無くて、(トランクの内装は私の車より遥かに程度が良かった)「???」でしたが、前オーナーの手によって外されたと思い込んで居ました。
 オーナーさんには既に話しましたが、不思議な経歴をつい数日前まで想像し、「結果何らかの理由で内装を別の個体から移植し、タマタマ其れがトランククーラー付きの個体だったのだろう」です。

イメージ 6
 注目は左端の温度SW。実は此れ私の車にも有りましたがとても昭和38年製造とは思えなかったので、後年付けた非オリジナルと思い捨ててしまいました。
 事実パーツリストには無い物で資料が手元に無く、私の車には右端に温度SWが強引に引きちぎられた痕跡があり、完全オリジナルでは無い物の最終型のSWを探し当て取り付けました。

 実はこのSWはRS41の書庫で書いた通り、思い出が有り昭和52年7月末かな?秋田県に行った時弄ってアイシングを起こして伯父に怒られました。


イメージ 7
 実はこれ当方が持つクラウン8用の吹き出し口と交換して頂く事になりました。
 クラウン8用はあくまでリヤシートの住人には良く効きカミさんなんかは「寒すぎる!」と苦情が来る寒さで一度乗って見ると本当に寒く、前のシートでは「少しヒヤヒヤ」程度で「HI」にしないと駄目でしたがこのタイプだと吹き出し口が調節が出来て運転席に向かわせて「M」で快適に使えます。

 その為今の物はスペアに回したいと思いました。自分もやったので万が一ピンク怪獣に破壊された場合を想定して交渉ししたのです。無論程度はこちらが抜群に良いので。

 オーナーさんの話では、かなりこの吹き出し口がヤニで汚れていたそうで、確かに車その物は喫煙された跡は感じられましたが、私の車はヘビースモーカーが4人乗って居りそれと比べるとかなり綺麗で、吹き出し口と釣り合わないと思ったので、恐らくはリヤトレーの作りから推定してトレーごと最近入れ替えられたと見て居ます。又トレーのビニールの色はオリジナルであるなら、ドアやシートのビニールと同じ青でなくてはならず、ラインも無いので、新車当時の物では無い事は明らかです。 因みに我が家でのヘビースモーカーはひいお爺ちゃんで後は貸出経験がある伯父、大叔父、お向かいの市長がかなりのヘビースモーカーです。 

 オーナーさんにお礼としてミッションオイル等についてお知らせ致します。

 注入口は「クラウンRS41」の書庫の今なら30ページ目で、2014年9月30日にUPした「ODについて」を見て頂ければ幸いです。上から3枚目のミッションの写真でドレーンボルトが下側と左側にボルトが付いて居る事が確認できる筈ですが、「その2か所」を確実に開けて給油します。当時ですら間違いが有って左側面を交換し忘れる事が度々あって、オイル交換忘れによるトラブルが見られました。それは整備書にも記載が無くドレーンの存在を知らないとそういうミスをします。
 因みにオイルはスタンダードミッションだけだと1.8L、オーバードライブを含めると2.1Lです。
 
 指定オイルはシングルの90番とされて居ますが、私は今はレッドラインを入れて居ますが、次回から少しコストダウンして鉱物油の90番とだけしています。デフは現在はトヨタ純正ハイポイド85w-90で、これは整備工場なら殆ど何処にでもあるでしょう。VNY30もこれを使います。

 他にステアリングギヤボックスは250ml、デフは1.5Lと整備書にあります。



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