記念切手の最初の発行は明治27年3月1日の明治天皇銀婚式の切手です。当時神格化された天皇ですから、天皇の画像に消印を押すは恐れ多いので紋章等にされました。明治時代に限らず昭和時代になっても天皇家関連の記念切手の図案は紋章などが描かれました。参考まで初めて天皇家の肖像画が用いられたのは昭和34年の今上天皇が皇太子時代
ご成婚した切手が最初です。
近年の記念切手の動向として収集家の需要が少なく、かつて人気が有った切手もかなり下落しました。特に昭和30年を境に下落が酷く単片での取引は、額面割れが当たり前でシートであっても額面取引はそれ程でもありません。
此れは切手収集家の高齢化が挙げられます。私がかつて通販で購入していた切手商も2軒だけが辛うじて営業をしており、他は全て廃業しました。竜切手はその世界では有名な業者さんから購入しました。
此れが日本初の記念切手明治27年発売です。
日清戦争勝利記念(明治28年8月1日)有栖川宮熾仁
此れも日清戦争勝利 北白川宮能久
日韓通信業務「合同」 明治38年7月1日
日露戦争凱旋観兵式 明治39年4月29日
今後戦前記念切手もUP致しますが、多くは天皇家に関する記念切手が多いです。これが昭和に入ると戦争の切手も出ます。戦前期の日本もかつては北○鮮と大して変わらない時代で有った事を切手物語って居ます。
それと今は未だ入手していませんが切手に菊の御紋が初めて付いたのは明治5年7月発売の桜切手(手彫り切手、竜切手の直ぐ後)~終戦から2年の昭和22年8月までで、当初「菊の御紋がないのはおかしいのではないか?」と詰め寄る者も多数で、中には此れは日本の終わりと考え自決する者が居たと記録が残って居ます。初めて菊の御紋が無い切手は昭和22年8月15日発売の「民間貿易再会」と云う記念切手です。