私がユーザー車検を初めてやったのが、平成13年2月の事でした。車は度々出てくる平成4年式のクラウンSDX。
先ずは車検は整備士でないと出来ないと勘違いされて居る方も少なからずいらっしゃいますのでその辺りからお話を進めます。
昭和26年に制定された道路運送車両法ではきちんと「車検は使用者がしなければならない」と法律で定められて居ます。ですからその時点で既に「整備士でないと出来ない」は誤りです。
事実20~30年ほど前発生した大馬鹿ヤローの長崎陸運支局の職員が女性ユーザーに対して「女のアンタに車検が受かりっこないよ!」と発言した事例があります。この時点でその職員は懲罰委員会に掛けるべきでした。そういう無法者行為をすると数十年たっても書かれますよ(笑)
無論お袋が大笑いする事を平成13年に話して居ましたが「車検は整備士資格がないと出来ない」なんて云っていましたが、私は「俺は歯科医師だ、人間の整備士だぞ!」と云うと話した事が懐かしいですね。(無論手先が思う様に利かず引退していましたので、整備は無理)
それだけ車検は整備士の独占業務と思う方も少なくありません。
先ず今回前座としたのは車検証が変わったからです。自宅に帰り「はっ!」と思い出して、RS41 車検証と比べると違いが有りました。
陸運事務所のショット。此れは又次回も使います。
此れはRS41の物。受験種別以降を注目してください。
これがVNY30用。写真が切れていますが点検整備記録簿は記載ありです。それよりも受験種別と受験形態を見て欲しいと云う思いが有ります。
時期は判りませんが昨年のある時期から車検証の記載方法が変わると有り今回ふと思い出し、見たら変わって居ました。以前クラウンRS41の書庫で出しましたが、年数の古い車両が整備しないとありましたが、その対策みたいです。
先ず、「受験種別」此れは民間車検場が設置された整備工場やデーラーが「指定整備車」となります。
「持込車検」は必ずしもユーザー車検では有りません。民間車検場がない工場、車検代行センター等も含まれます。此処は然程拘る必要は有りません。
「検査時の点検整備状況」は「記載あり」になっているかは必ず確認します。「記載なし」はヤバイのは云う間でもないですね。
「受験形態」此処に注目しましょう!指定整備車は当然RS41の様な車検証ですが、ユーザー車検は「使用者」になります。
実はユーザー車検の場合、陸運事務所で検査を受けてから不合格部分を整備するがメリットですが、こういう受験形態を書かれるとその後きちんと整備しても「記載なし」になる可能性が有りますね。ユーザー車検派の場合先ずは整備記録簿を入手するから始めなければなりません。(以前GS130の時自分が作った整備ノートを出したら当時受付に居たTと云うジーサンが「此れは違う」と頑固で云う事聞かず結局「未整備」となり、当時の運輸省にお宅のTと云う職員が云々と書いた手紙を出しました)こういうトラブルも有りそうです。
まぁユーザー車検の締め出しとも捉えられそうです。
新車検になって検査後の整備は不利な状態です。中にはきちんとやって居る方も居ますが、年数が古くなると整備しない事実も突きつけられればやはり記録簿なしは嫌煙した方が利口ですね。
云い換えれば、持ち込み車検は万全ではなく、故障率も高い。それは当然何せ陸運事務所の検査員は整備士資格が皆なし。あくまで初級第3級一般職なのです。(20年前だと10人整備士資格所有者が全国の陸自に点在していた、今は指定工場の定年になった高齢者が臨時職員で居る事が有ります)民間車検場の検査員の様な整備技術は持って居ません。
つまりテスター上での整備状況しか判らないからです。現に何処がどう悪く、どんな整備すれば良いかアドバイスが誰も出来ません。そんな状態で車検を通した車は怖くて乗れたものではない事は子供でも判るでしょう。もしかすると車検後ブレーキが利かなくなるかもしれません。
今回の車検証は中古ユーザーに大きなメリットが有ります。整備記録簿を善意、悪意問わず処分した中古車の場合此処を見れば60%程状況が掴めます。この点は国土交通省も強調して訴えていました。無論引き続き走行距離の記載も有りますからメーター巻き戻しもやりにくい。当然記録簿なしは本当に記録らしい記録も無いならば絶対手を出してはいけませんね。
キチンと整備した車ならばRS41の様な車検証です。逆に整備記録簿を処分するメリット(却って処分して嫌煙されるかな?)が無くなるかも知れませんね。 でも時代が変わっても整備記録簿なしは私は信用できませんね。だって定期点検をしていないかも知れません。将来VNY30をパーツカーにする場合私の車お得ですよ(笑)整備はきちんとしているし、私自身走りも神経質ですので。