今回のOHで苦戦したのはカウンターシャフトギヤです。RS20系30系と共通部品で中々マニア市場でも流通はしておらず、これを手に入れないならば大変でした。
工場長の話では他にもローギヤが丸味掛かりできれば交換した方が良い状態でしたが、このカウンターシャフトギヤがもし無かったら、削れた歯を修正できるか不安なレベルだそうです。
今回の方針としてローギヤーとカウンターシャフトギヤ周りは新品、無論シンクロ、ベアリングも新品交換ですから鉄粉が生じるだろうから初めのオイルは1000キロ以内で交換しその後X1を添加して慣らしを完成させようと考えました。
指を指した場所が驚く様な欠け方でした。
ジャンジャジャ~ン!
私の想像を大きく越しました!
全体像。因みにシングルの90番を使いましたが、やはり良いオイルでオイルのコーティングが切れません。
尚この状態でもスペアとして残します。
ローギヤ。
工場長の話によると、通常のドライバーがカウンターシャフトギヤを此処まで摩耗させる事は余りないそうですが、恐らくシンクロが無いのでこういう摩耗をするのでないか?との事。(例えば焦ってシフトする等で摩耗が考えられます)
それとこういう摩耗をさせたのは親父だな?親父は昭和47年に運転免許を取得するが、丁度コラムからフロアーに転換した頃。又47年となると流石にコラム噛みの発生はトヨタにはなく、ローギヤがノンシンクロはこの時代乗用車には基本なくなり、昭和30年代車の特徴がある車の運転経験が無いから、免許を取得したばかりの者には運転が難しい代物だったでしょう。
尚47年は教習所によっては無線教習車はRS40の末期である事がありましたが、そう多くなくこのモデルはフルシンクロです。参考まで末期型でもコラム噛みは解決しませんでした。
工場長が「もしこの部品高村さんが持って居ないならば必死になって磨いて使える様に祈っていた。」との事でしたので、不安になり持参品をチェックすると、ほぼ間違いなく必要な部品でした。
上から。まず間違いなし。
それとパーツリストで調べた時間違いなくこの部品は63年式用の品番でした。